2025.7.18
北老人福祉センター「水彩画講座」のご紹介
7月18日に、講師に浅野俊紀氏をお迎えして北老人福祉センターにて「水彩画講座」が行われました。
浅野先生は84歳というご高齢であり、利用者さんに支えられ、水彩画講師を続けていらっしゃいます。
浅野先生は、ひとたび筆を持つと、すらすらと筆を走らせて、あっという間に下書きが出来上がっていきました。その時間およそ5分程度。色を付け、一つの作品が出来上がるまでになんと20分足らずでした。
その迷いのない筆は、浅野先生が長年、絵やデザインのお仕事に邁進されて来たことや、水彩画に対する愛情がなせる技であると感じました。
浅野先生は言います。
「高齢にもかかわらず、北老人福祉センターではそんな自分を受け入れ、講師を続けさせていただいている。それは本当にありがたいこと。」
「それは、なんといっても生徒さんが自分を助け、色々フォローしてくれているから続けられることであり、そんな生徒さん達に出会った事が、自分の生涯の大切な大切な財産なんです。」
そうお話ししてくださいました。
そして利用者さん達も、この水彩画講座で先生に絵を教わることがとても楽しいと感じておられました。
「先生はやさしく、面倒見が良く、生徒の絵1枚1枚に対して納得がいくまで教えてくれる。筆を入れてより良い絵になるようにしてくれる。そんな先生は他にいません。」
「その人柄が、先生の絵にも表れていて、そのやさしい淡い色使いを見るたびに感動します。」
とおっしゃっていました。
先生が利用者さんを見ている間に、他の利用者さんは自分の作品を描きます。
各々モチーフを持ちより、りんごなどの果物から茶器やけん玉、お人形などをよく見て少しずつ進めます。
水彩画は色を濃く付けすぎることなく、濃淡を出すのが難しいのだそうです。また、筆先に水分をあまり付けすぎないようにしてわざと毛先を荒くする技法などを駆使していました。
また、モチーフの大きさのバランスを良く見て描いていきます。バランスがとても大事なのだそうです。
和気あいあいとした雰囲気がとても素敵で、水彩画を通しての信頼関係があるからこその、「浅野先生の水彩画講座」なのだろうと感じました。
浅野先生が新聞に載った際のスクラップを利用者さんに見せていただきました!
是非、浅野先生と利用者さんが共に描いてゆく水彩画講座を今後も続けて行っていただきたいと思いました。