2025.1.22
北老人福祉センター 定員制講座 木彫講座「フクロウの掛け時計」のご紹介
1月22日に北老人福祉センターにて、田島通子先生による「木彫講座」の取材に行きました。
4月から始めて3月までの1年の講座です。
今回のテーマは「フクロウの掛け時計」です。
今回は木彫で良く素材になるクルミの木を使い、フクロウのモチーフを彫っていきました。
図案は先生が描いています。彫った後に板と時計のパーツを組み合わせて完成です。
主な道具は彫刻刀。刃の幅が2㎝くらいある大きな彫刻刀から、細い所を繊細に彫る細い三角刀まで様々な種類があります。
最初は彫刻刀の刃に触ってしまいよく小さなケガをしましたが、始めてからみなさん順調に上達しているとのこと。手が刃の前に来ないよう気をつけて作業をします。
フクロウ、ブドウ、葉の組み合わせで、それぞれに凹凸を付けます。
段差の付け方が少し難しいモチーフです。
高さを決めて、最初に跡をつける。受講回数を重ねるごとに段々と図案からの出来上がりもわかるようになってくるそうです。
ここはもうちょっと深く彫りましょう!など、細かいデザインよりも深さで先生の手直しが入ることもありました。
ブドウの葉の部分は、葉脈を意識して彫り進めていくポピュラーなモチーフで、利用者さんは何度か経験済みです。曲線を意識しつつ、刃を斜めに当て葉脈となる山の部分を作り、筋を残していきます。きれいな山の部分が彫れたらメリハリのある作品になります。
取材スタッフの楽しいですか?の問いに利用者さんは、「達成感があるのでとても楽しい。
作業中は細かい作業に夢中になっていて、一番最後に「なるほど!完成品はこうなるのか!」と自分で改めて気付くのが楽しい。」とおっしゃっていました。
一枚の平らな板から徐々に彫り進めてゆく過程がやはり一番の魅力であり、形になっていく様を実感できるのが木彫の良い所だと語られていました。
熟練の技が光る講座で、取材スタッフも大変勉強になりました。今期の講座はあと少しの期間なので、完成に向けてラストスパートです。
素敵な時計が完成すると思います。